「彼女は、あなただったかもしれない。」
こんにちは。
wooです。
まずは書籍の内容について、小学館さんから引用させていただきます。
〈 書籍の内容 〉
彼女は、あなただったかもしれない。
2018年3月、東京都目黒区で当時5歳の少女、結愛ちゃんが息絶えた。十分な食事を与えられておらず、父親から暴力を受けていたことによる衰弱死だった。警視庁は傷害容疑で父親を逮捕。6月に父親を保護責任者遺棄致死容疑で再逮捕する際、母親・船戸優里も逮捕する。本書は、2019年9月、第一審で懲役8年の判決を下された母親が、罪と向き合いながら綴った悲しみの記録である。
私たちはこういった事件を、テレビを通じて知ることがほとんどではないかと思います。
若いころは、テレビから流される情報は本当の事で、違う角度から物を見ようなんて思ってもいませんでいた。
でも、歳を重ねいろんな経験を積んでくると、テレビやインターネットからの情報が正しいわけではない、という事を知ります。
情報操作により自分が騙されない様に、斜めに見たり聞いたりするようになりました。
毎日毎日いくつもの事件が起こりますが、一つ一つに関係する人達にはそれぞれの深いストーリーがあります。
そのストーリーにとても興味があるし、何より「本当の事」が知りたいです。
なぜ、夫の暴力を止めることができなかったのか。
なぜ、過酷な日課を娘に強いたのか。
なぜ、やせ衰えた娘を病院に連れて行かなかったのか。
なぜ、誰にも助けを求めなかったのか。その答えが本書にあります。
手記を読めば、船戸優里被告は、娘の虐待死において加害者でありながら、夫の執拗な精神的DVによって心がすり減らされていった被害者であるという事実に気がつくはずです。
私も子供がいる身として、
なぜ母親は子供を連れて家を出なかったのか、
なぜ我が子が死ぬまでそこにいたのか、
なぜなにもしなかったのか、
沢山の疑問があり、不思議で仕方がありませんでしたので、この本を読むことができて良かったです。
読み進めていく中で、母親の苦悩や葛藤を知り、
彼女なりに頑張っていたんだな、と思いました。
結愛ちゃんを想い涙が止まらず、
いったん閉じては、また読み始めるを繰り返しました。
この本は母親の手記ですから、一番の悪者とされている夫の言い分もぜひ聞いてみたいですね。
こうした悲劇が今後二度と起こらないように願います。
今日も読んでくださり、ありがとう。
良い週末を。
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